森高千里

海外ツアーまでちょっと時間があるので、また少し昔の曲を紹介したいと思います。

森高千里

名前を知らない人はいないだろうレベルのメジャーな人ですが、「アイドル」の枠に収まらなかった、というか、自然にはみ出していった、なかなか面白い人だと思っています。

 

森高千里 - 夜の煙突 (1989)  ※ 1998年のライブより

youtu.be(Official) 作詞 ・作曲:直枝政太郎

 

森高千里が他のアイドルシンガーと違ったのは

  1. ドラムを叩いた

    森高千里 - 二人は恋人 (1995)

    youtu.be(Official) 作詞:森高千里/作曲:斉藤英夫

    森高千里 - 気分爽快 (1994)  ※ 2014年のドラムセルフカバーより

    youtu.be(Official) 作詞:森高千里/作曲:黒沢健一

     

  2. 作詞をした

    森高千里 - この街 (1990)  ※ 1993年の故郷熊本でのライブより

    youtu.be(Official) 作詞:森高千里/作曲:斉藤英夫

点で、どちらも良い意味で、それぞれを始める敷居を下げてくれたんじゃないかと思います。特に、ドラムを叩いたのはかなりエポックメイキングなことだったんじゃないですかね。今は、ガールズバンドを含め、女性ドラマーが数多くいらっしゃいますが、「森高がドラムを叩いていた」という事実は結構影響あったんじゃないかと思います。

 

歌詞もある意味エポックメイキングで、例えば打首獄門同好会とかには、森高テイストを感じます。

 

ちなみに、森高千里は、まだまだ現役で、今年も1年かけて全国ツアーを行います。(10月の東京は人見記念講堂ですね)

www.moritaka-chisato.com

森高千里 - LA LA SUNSHINE (1996)  ※ Remixed by tofubeats ※ 2014年のライブより

youtu.be(Official) 作詞:森高千里/作曲:伊秩弘将 

 

YouTubeチャンネルでも、2017年まで「セルフカバー200曲」という、たぶん世界でもこの人しかやってないような企画をやってまして、もちろん最後はあの曲でした。

 

森高千里  - 私がオバさんになっても(スローヴァージョン) ※ 2017年のセルフカバーより

youtu.be(Official) 作詞:森高千里/作曲:斉藤英夫

森高千里  - 私がオバさんになっても (1992)※ 1992年のライブ(LIVE ROCK ALIVE)より

youtu.be(Official) 作詞:森高千里/作曲:斉藤英夫

 

ちなみに、森高千里は、1992年の ROCK ALIVEツアーで全都道府県を回り、このツアーを「全国制覇ツアー」と言っていたらしいです。

BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2019【激動】〜 大阪・なんばHatch (2019-06-08)

海外ツアー前に見ておきたかったので、行ってきました。

音楽ライブでの遠征は人生初ですね。

交通費往復3万円ほどとなりましたが、行って良かったです。

 

 会場の「なんばHatch」は非常にアクセスがよく、2階席の後ろの方でしたが、ステージもよく見えました。これまでで一番「コンサート」として楽しめたんじゃないかと思います。

 

以下、ツアー初日につきネタバレに御注意ください(ネタバレありです)。

 

今年から導入のお立ち台(BAND-MAIDロゴ入り)は3つ。

中央のお立ち台が大きめで、二人並んで乗れます。演出はこれまで通りレーザー主体ですが、今回のツアーはこの中央のお立ち台の使い方が、演出的に面白いところだと思います。あと、Kanami、Misa、小鳩はたまにポジションチェンジして、反対のお立ち台に回ることもあり。

 

セットリスト(違う箇所があるかもしれません)

  1. I can’t live without you 
  2. Screaming
  3. glory (イントロ長め)
  4. hide-and-seek (レーザー演出が綺麗だった)
  5. DOMINATION
  6. Don’t you tell ME (→Saiki out)
    ・小鳩MC
  7. Rock in me (→Saiki in)
  8. Take me higher !!
  9. FREEDOM (Akane ドラムソロ。素晴らしい)
  10. モラトリアム (Kanami ギターソロ始まり。素晴らしい)
  11. Spirit!! (→Saiki out)
  12. onset (→Saiki in)
    ・小鳩、彩姫MC(小鳩が「熱気でむせた」とか言ってたと思う)
  13. 新曲(Wonderland? と聞こえた)
  14. DICE
  15. CROSS
  16. Choose me (Saiki ソロ始まり。意表をつかれた観客に「一緒に歌うか?」と誘って再び最初から)
  17. Bubble(例の長台詞は余裕綽々な感じでこなしていたので、前言は撤回します)
  18. Carry on living (ドラムとベース絡み始まりはこれだったかな? →Saiki out)
    ・おまじないタイム (後ろで楽器隊3人が何やら相談後、Kanamiが小鳩の足元に何か置いていったが、イタズラ不発)
  19. TIME(小鳩がアコギを抱え、熱く語った後に弾き語りで始まり)
  20. Smile(←Saiki in。小鳩はアコギのまま)
  21. 新曲(endless Story)
  22. anemone(小鳩はアコギ)
  23. CLANG(ここからはたぶん今ツアーのハイライト。楽器隊が主役なんだが、横でSaikiがニヤニヤしているというね)
  24. Play(特にここはネタバレ厳禁と思います。現場でお楽しみください)
  25. you.

※DICE と CROSS が逆だったみたいで、訂正しました

 

BAND-MAID のライブは毎回いろいろアレンジを変えて、ソロパートを入れてきたりするので、「今ツアー限りの特別感」があって大変良いと感じます。前回ツアーの「Don’t you tell me」の Kanami × Misa なんか評判良かったのに定番化しないとか、他のバンドだとありえないでしょうね。

今ツアーは、各メンバーのソロと、お立ち台を使ったメンバーの絡みが見所ではないでしょうか。あと、観客との「sing along」はツアーテーマという感じで明らかに意図的なものなので、乗っかったほうが楽しいかと。

 

で、新曲の方は2曲とも初めて聞いたんですが、これまでのBAND-MAIDとはまた違った印象ですね。まあ、ライブで初めて聴いた時の印象がそのままだったことはないし、音源で聴いた時にはそんなに良く思わなかった曲が今では大好きということもよく起こる(今ツアーの曲でいうと、Freedom、Cross、you.、Hide and seek はイマイチと思っていた)ので、新曲もそんな風になるのかな? 今はまだピンとこない感じ。

大阪で初披露のwonderland は、Saikiが裏声使うパートが多めなのが、ちょっと気になったところ。曲調からは、アニメ「どろろ」の第1期op曲=女王蜂「火炎」を思い出しました(変な連想かもしれません(^^;)

↑ がちょっと唐突すぎる感想なので補足すると、

  • 新曲はどちらも「洋楽っぽくない」というのが第一印象で、今日はここで思考停止という感じです
  • 最近の J-Popはあまり聴いていないんですが、去年から今年はアニメの「どろろ」と「モブサイコ100 II」を見ていて、どちらもオープニングとエンディングの曲が良かった(=アニメとよく合っていて好印象だった)

    youtu.be

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  • この中では「火炎」になんとなく似てる気がした、という程度と思ってください(今聞き直したら、どの辺が似て感じたか思い出せません (^^;)
  • あと、小鳩とKanamiがプロモでラジオ番組に出ていた時に、どちらかが「対バンしたい相手」として女王蜂を挙げていたと記憶しています。最近、対バンが復活しているので、これも頭にあったかもしれません

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ワールドツアー【激動】第三弾(アジアツアー)発表

bandmaid.tokyo

アジアツアーの発表がありました。

日程:7月13日 / 台北 / 花漾展演空間 / キャパ:700 ※参考

 

台湾は Daydreaming のMV撮影以来かな。

BAND-MAIDがツアーで行ったことのあるアジアの国というと、台湾と香港とシンガポールだっけ?(と、マレーシアのペナン、インドネシアジャカルタ、上海でした)

BAND-MAID は東南アジアでも結構人気があるようなので、そっちも少し回ってもいいかもしれませんね(「アジアツアー」なんだし)。

 

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https://bandmaid.tokyo/s3/skiyaki/uploads/ckeditor/pictures/222749/content_GEKIDOUANIME.jpg

 

マンガっぽいビジュアルを使ってきたのは、アジア向けですかね?

1960年代R&B/Soul (Part 2)

前回の「1960年代R&B/Soul」では紹介しきれなかった曲が結構あったので、Part 2として紹介したいと思います。

  1. The Jackson 5 - I Want You Back (1969)

    youtu.be

    King of Pop = Michael Jackson のデビュー作。本来なら Part 1 で紹介しておきたい曲でしたが、年間チャートだと1970年になるのであちらからは外しました。しかし、70年代はやらないと思うので、ここで紹介しておきます。で、この曲にどんなカバーがあるんだろうと探してみたところ、Motown25周年記念イベントでの再結成時のパフォーマンス、というのを見つけました。

     

    The Jackson 5 (reunion) - I Want You Back/The Love You Save  ※ Live 1983

    youtu.be

    他の曲も探してみるといろいろなカバーが見つかったので、Part 2 ではカバー曲も同時に紹介したいと思います。

     

    The Dalton Academy Warblers - I Want You Back (2012) 

    youtu.be

    私が好きな「I Want You Back」のカバーバージョンです。アメリカのTVドラマシリーズ「Glee」第3シーズンのマイケル・ジャクソン特集で撮影されたものですが、本編からは時間の都合でカットされるも、埋もれさせるには惜しいということで脚本/プロデューサーの個人チャンネルで配信されました。

     

  2. Solomon Burke - Everybody Needs Somebody to Love (1964) ※ Live 2003

    youtu.be

    Solomon Burke は60年代の動画が見つからなかったので、発表から約40年後のパフォーマンスから。冒頭の「語り」の迫力が素晴らしいんですが、この人は子供の頃「天才説教師」として評判をとり、その後に歌手デビュー。本物の説教師としても活動した人物です。

     

    Mick Jagger - Everybody Needs Somebody to Love ※ Live 2011

    youtu.be

    こちらは、第53回グラミー賞でのミック・ジャガーのゲストパフォーマンス。ソロモン・バークが亡くなった3ヶ月後に行われたものです。

     

  3. Sam & Dave - Soul Man (1967) ※ Live 1974

    youtu.be

    Sam & Dave は「Hold On, I'm Coming - YouTube」の方が実は好きなんですが、「カバー紹介」込みだと文句なしでこちらですね。

     

    The Blues Brothers - Soul Man (1978) ※「Soul Man」は 1:25あたりから

    youtu.be

    元祖「サタデー・ナイト・ライブ」でのブルース・ブラザーズのパフォーマンス。というか、ブルース・ブラザースはこの番組の企画として誕生しました。後にこのキャラクターで映画「ブルース・ブラザーズ」が作られますが、この映画は60年代R&Bの再発見にかなり貢献したんじゃないでしょうか。

     

  4. Booker T. & The M.G.’s - Green Onions (1962)

    youtu.be

    Booker T. Jones(キーボード)を中心に、当時のR&Bの録音・制作に携わったスタジオミュージシャンによって結成されたバンド。例えば、Otis Redding「(Sittin' On) The Dock of the Bay」はこのメンバー+αで録音されているようです(ギターの Steve Cropper は作曲にも協力)。一つ前で紹介した Sam & Dave「Soul Man」のビデオで演奏しているのも彼らです。

     

    Deep Purple - Green Onions/Hush ※ Live 2014

    youtu.be

    カバーは Deep Purple の2014年の来日公演(武道館?)から。メンバーは、イアン・ギラン(Vocal)、ロジャー・グローヴァー(Bass)、 イアン・ペイス(Drum)、スティーヴ・モーズ(Guitar)、ドン・エイリー(Keyboard)。全盛期のリッチー・ブラックモア(Guitar)、ジョン・ロード(Keyboard) はいませんが、メンバー交代や解散・再結成を繰り返した有名バンドも、21世紀からはこのメンバーで安定しています。ビデオ後半の楽器の絡みがいいですね。

     

  5.  The Bar-Kays - Soul Finger (1967)

    youtu.be

    英語版wikipedia を見ると、

    they were chosen by Otis Redding to play as his backing band and were tutored for that role by Al Jackson, Jr., Booker T. Jones, and the other members of Booker T. & the M.G.'s.

    The Bar-Kays は、Otis Redding のバックバンドとして結成され、Otis 自身がメンバーを選び、Booker T. & The M.G.’sから教えを受けたバンドのようです。そして残念ながら、何人かは Otisと運命を共にすることとなりました。

     

    京都橘高校吹奏楽部 - Blues Brothers Venue ※ Live 2018 

    youtu.be

    Soul Finger はブラスバンド、マーチングバンドの定番曲みたいで、あっちこっちの高校、大学のスクールバンドで取り上げられています。YouTubeで有名な京都橘高校で探してみたらやはりカバーがありました。この動画は再生数が少ないですが、京都橘高校吹奏楽部の動画は100万回以上再生のものがいくつもあり、コメントは外人だらけという、どこかで見たことがあるような状況となっています。

     

  6. Wilson Pickett - Land of a Thousand Dances (1962)

    youtu.be

    Wilson Picket は「In the Midnight Hour」が「500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone #135」にランクインしていますが、「Land of a Thousand Dances」はランク外。カバーも「In the Midnight Hour」には、B.B. KING, STEVIE RAY VAUGHAN - In the Midnight Hour - YouTubeTina Turner - In the midnight hour - YouTube と捨てがたいものがありますが、ここでは「Land of a Thousand Dances」=邦題「ダンス天国」で行ってみましょう。

     

    Superfly & The Lemon Bats - ダンス天国 ※ Live 2010

    youtu.be

    というわけで、カバーも「ダンス天国」表記のものから。このライブは雑誌「SWITCH」の創刊25周年のもののようです。

     

  7. The Fifth Dimension - Aquarius/Let the Sunshine In (1969)

    youtu.be

    500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone」は非常に良いリストだと思いますが、それでも「これは入ってないんだ (^^;」みたいなことはあって、例えばこの曲は60年代R&B/Soulでは最も売れた曲の一つなんですが、ランクインしていませんでした。今でも十分に力のある曲だと思うんですけどね。この曲は、1967年にブロードウエイで初演された、ミュージカル「ヘアー」のオープニングとエンディングの曲をメドレーにしたものです。

     

    Hair (2009 Broadway Revival Cast) - Aquarius/Let the Sunshine ※ Live 2010

    youtu.be

    「ヘアー」は2009年にブロードウェイでリバイバルされていますが、その時のキャストによるテレビでのパフォーマンスです。

     

  8. The Showstoppers - Ain't Nothin' But A House Party (1967)

    youtu.be

    こちらは「500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone」どころか、ビルボードHot100にもランクインしなかったマイナー曲です(よくビデオがあったな)が、個人的には気に入っています。なんでこんな曲を知っているかというと、カバーを聴いていたからです。

     

    J. Geils Band - House Party ※ Live 1979

    youtu.be

    ライブバンドとして定評のあった J. Geils Band によるカバー。と言っても、 J. Geils Band がブレイクする(「Centerfold」が1982年に全米1位獲得)前のものなので、こちらを知っている人も少ないでしょう(これもよくビデオがあったな、と思いました)。個人的思い入れのみで選んだ一曲でした。

     

  9. Bobby Hebb - Sunny (1966)

    youtu.be

    こちらはアメリカでかなり売れた曲ですが、日本では次のカバーの方が有名だと思います。

     

    Boney M. - Sunny (1978)

    youtu.be (Official)

    ボニーMは Rasputin - YouTube(邦題「怪僧ラスプーチン」) が主にヨーロッパと日本でヒットしましたが、アメリカではあまり売れなかったみたいですね。ちょっとイロモノな感じのバンドでした。

     

    Jamiroquai - Sunny ※ Live 1995

    youtu.be

    曲の方は普通に名曲なので、ジャミロクワイがライブでよくやってたみたいです。どちらかと言うと、ボニーMバージョンのカバーっぽい気がしますね。

     

  10. Doris Troy - Just One Look (1963)

    youtu.be

    こちらもアメリカではそこそこヒットしている曲ですが、やはり日本ではカバーの方が有名だと思います。

     

    Linda Ronstadt - Just One Look (1979)

    youtu.be (Label Official)

    Linda Ronstadt は、そもそもカバー曲が多いんですが、50〜60年代の曲のカバーもよく演っています。例えば、It's So Easy (Label Official) - YouTubeTracks Of My Tears (Label Official) - YouTube

     

  11. Smokey Robinson and The Miracles - The Tracks of My Tears (1965) ※ 動画は Motown25周年記念イベントでのリンダ・ロンシュタットとのデュエット ※ Live 1983

    www.youtube.com

    ローリングストーン誌が選ぶ〜」の順位で言えば Part 1 で選んでいないといけない感じの曲ですが、日本での人気、知名度はもう一つのような気がします。こういうズレを感じる曲やアーティストというのは、ジャンルを問わずありますね。

     

    Boyz II Men - The Tracks Of My Tears (2007)

    youtu.be (Official)

    90年代を代表する正統派コーラスグループによるカバー。これは 2007年のモータウン名曲のカバーアルバム「Motown: A Journey Through Hitsville USA」発表時のプロモーションビデオのようです。

     

  12. Marvin Gaye - I Heard It Through the Grapevine (1968)

    youtu.be

    こちらも Part 1 でとりあげて然るべきアーティストですが、彼の場合は70年代の「What's Going On(500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone  #4 )」などの自作曲が代表作にふさわしいと思うので、ここで取り上げるのは少し抵抗があります。ちなみにこれはモータウンの作家陣による作品で、「悲しいうわさ」という邦題がついています。

     

    Creedence Clearwater Revival - I Heard It Through the Grapevine (1973)

    youtu.be (Official)

    プラウド・メアリー500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone  #156)」「雨を見たかい500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone  #188)」などのオリジナル曲が有名なバンドですが、「悲しいうわさ」のアルバムバージョンは11分を超える超大作となっています(紹介動画はシングルのショートバージョン)。

     

  13. Gradys Knight & the Pips - I Heard It Through the Grapevine (1967)

    youtu.be

    マービン・ゲイの「悲しいうわさ」と同じ曲ですが、実はこちらの方が早く発売され、ヒットしています。Gradys Knight もモータウンを代表する歌姫ですが、70年代前半のイメージですかね。

     

    Amy Winehouse & Paul Weller - I Heard It Through the Grapevine ※ Live 2006

    www.youtube.com

    こちらは Jools' Annual Hootenanny, Jools' 14th Annual Hootenanny - 2006(イギリスの年越しライブイベントのようです。現在は恒例となっていますが、その第1回)でのライブ。2006/2007 なので、Amyがブレイクした年ですね。

     

  14. Barett Strong - Money (That's What I Want) (1959)

    youtu.be

    私的に60年代ポップ最大の「なんじゃこれ」ソングなので、是非とも紹介したい曲でしたが、発表が1959年なので Part 1 での紹介は断念。しかし年間チャートだと1960年にランクインしているので、ここで紹介してしまいます。これはモータウン初期の曲で、作曲にはモータウン・レコード創始者ベリー・ゴーディー・ジュニアが参加しています。ちなみに、Barret Strong は「Money」の作曲には関係していませんが、「I Heard It Through the Grapevine(悲しいうわさ)」に作曲で参加しています。

     

    The Flying Lizards - Money (That's What I Want) (1979)

    youtu.be

    実は、最初にこちらのカバーを聴いていたので、原曲をどれくらい崩したんだろうと思っていたら、意外とそのまんまだったので逆にビックリしました。

     

    Plastic Ono Band - Money (That's What I Want) (1969)

    www.youtube.com

    Money といえば The Beatles のカバーが有名ですが、ジョン・レノンのカバー・パフォーマンスも残っています。ギターにエリック・クラプトン、ドラムにアラン・ホワイト(後に Yes に加入)と共演者も豪華です。これは Toronto Rock and Roll Revival での演奏で、音源は「平和の祈りをこめて(Live Peace in Toronto 1969)」、映像は「Sweet Tronto」に収められています。

     

  15. Dionne Warwick - I Say a Little Prayer (1967)

    youtu.be

    これは非常に有名な曲だと思っていたので、「500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone」でランク外、セールス的にもそれほどではなかったのが意外でした。ディオンヌ・ワーウィックは、60年代から70年代初頭にかけて、バート・バカラック(映画『明日に向かって撃て!』 の主題歌「雨にぬれても」の作曲などで有名)と組んでヒット曲を多数出しており、これも彼の作品です。

     

  16. Aretha Franklin - I Say a Little Prayer (1968) youtu.be

    実はディオンヌ・ワーウィックとほぼ同じ時期にアレサ・フランクリンも同じ曲をリリースしています。聴けばわかる通り、アレサ版はメロディに従った歌唱ではなく、彼女のパフォーマンスを最高の形にするために、メロディを利用している感じに聴こえます。 曲に対するアプローチがそもそも違っているんですが、「それでは、この二人が同時に歌ったらどうなるんだろう?」という疑問に実際に答えてくれるのがこちらです。

     

    Dionne Warwick & Aretha Franklin - I Say a Little Prayer  ※ Live 1981 

    youtu.be

    これはディオンヌ・ワーウィックがホストを務めた Solid Gold というテレビの音楽番組でのパフォーマンスのようです。「どこからどこまで誰がリードをとるか」だけ決めて、あとは即興って感じでしょうか。ディオンヌ・ワーウィックは途中から結構自由にやれてるようですね。そして、もう一つ、この歌の素晴らしいデュエットがあります。

     

    Whitney Houston & Natalie Cole - I Say a Little Prayer  ※ Live 1990

    youtu.be

    こちらもシチュエーションは似ていて、ナタリー・コールがホストしたテレビ番組にホイットニー・ヒューストンがゲスト出演した時のもののようです。Dionne Warwick とWhitey Houston は親類関係(いとこ同士)ですが、前のビデオで言うと、ディオンヌ→ナタリー、アレサ→ホイットニーという関係ですね。この二人は本当に仲が良かったらしく、このあとも一曲(「明日に架ける橋」)歌ったようです(Whitney Houston and Natalie Cole - YouTube)。グラミー賞を何度も受賞した優れた歌手(ディオンヌ・ワーウィックナタリー・コール)が自分の番組を持った時に、当時の最高の歌手(アレサ・フランクリンホイットニー・ヒューストン)をゲストに呼んで歌ったのがこの曲だったということになるでしょうか。

    「I Say a Little Prayer」には「小さな願い」という邦題がついています(「prayer」なので「小さな祈り」ですが、少し宗教的な言葉になるので「願い」としたのでしょう)。歌詞の内容は「ちょっとしたことをするたびに、私は小さな祈りを捧げる」というものです。「誰にどんな祈りを?」というところで解釈は別れるかもしれません。 

    この歌をデュエットした4人のディーバも、存命なのは Dionne Warwick だけとなりました。この歌には「Forever and ever, you'll stay in my heart」という歌詞があります。R.I.P.

 

余談になりますが、ディオンヌ・ワーウィックホイットニー・ヒューストンのデュエットには、一つ有名なものがあります。

 

Dionne Warwick & Whitney Houston - That's What Friends Are For (1985) ※ Live 1990

youtu.be

これは「アリスタレコード15周年記念」として行われたAIDS募金コンサートのフィナーレの映像です。作曲はバート・バカラックキャロル・ベイヤー・セイガー。冒頭でピアノを弾いているのがバート・バカラックです。タイトルの「That's What Friends Are For」は、「愛のハーモニー」という邦題がついていますが、友達からお礼を言われた時に「友達なら当然でしょ?」と返すようなシチュエーションで使われるようです。

 

紹介曲と「1960年代歌謡曲/ポップ」で紹介した Jimmy Ruffin、The Supremes、Martha & the Vandellas、The Marvelettes の曲を加えてプレイリストを作ったので置いておきます。 

1960年代R&B/Soul

1960年代ロックで紹介したこのリストですが、

 WikipediaRolling Stone's 500 Greatest Songs of All Time - Wikipedia)によると、約40%が1960年代の曲、約30%が1970年代の曲だそうです。このリストは、業界関係者(有名ミュージシャンや音楽評論家など)172人に対して行われた大規模アンケートが元になっているんですが、年齢的に偏りが出てしまったんでしょうね。新しい音楽をチェックするには不向きですが、60〜70年代の音楽を振り返る場合は非常に有用なリストと言えそうです。

 

というわけで、R&B/Soulはあまり詳しくないのでやらないつもりだったのですが、このリストを基に「1960年代R&B/Soul編」もやってみようと思います。「ローリングストーン誌が選ぶ偉大なアーティスト100人」に加えて、「ローリングストーン誌が選ぶ偉大な歌手100人」とチャート順位もチェックして、選曲基準としてみました。

それでは、全20曲+α です。

  1. Ben E. King - Stand By Me (1961)

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    1975年にジョン・レノンがカバー、1986年に映画「スタンド・バイ・ミー」の主題歌としてリバイバルヒットしたのでご存知の方も多いでしょう。超有名かつ名曲なわけですが、「500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone」ではこの順位で、これから紹介する曲のちょうど真ん中ぐらい(これより上位の曲が10曲ある)というのが、この頃のR&B/Soulの奥深さを示していると思います。

     

  2. Little Eva - The Loco-Motion (1962)

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    こちらも有名な曲で、1974年にGrand Funk Railroad、1988年にKylie Minogue によってカバーされ、前者が全米No.1、後者が全米No.3となっています。日本でも2004年のORANGE RANGEによるオマージュ「ロコローション」(カバー曲という扱いになったようですが)で、有名なフレーズが使われていました。

     

  3. The Ronnets - Be My Baby (1963)

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    1960〜70年代に活躍した名プロデューサー Phil Spectorのプロデュース曲。Phil Spectorは60年代の音楽シーンにおいて非常に影響力のある仕事をしており、「プロデュース」という裏方の仕事がメインだったのに100 Greatest Artists – Rolling Stone #64 にも選ばれています。多分、彼の仕事で一番有名なものはビートルズのアルバム『Let It Be』のプロデュースでしょう。彼が作り出す音楽は「Wall of Sound」と呼ばれていましたが、その特徴は(Classic Tracks: The Ronettes 'Be My Baby'より)

    Spector applied massive amounts of echo to multiple instruments and fused the individual components into his unified 'Wall of Sound': a brilliant, seamless amalgamation of guitars, bass, keyboards, drums and percussion with woodwind, brass and string orchestrations

    (複数の楽器に大量のエコーを加え、それらを「Wall of Sound=ギター、ベース、キーボード、ドラムやパーカッション(※従来のバンド編成)と、木管楽器金管楽器、弦楽器(※オーケストラの楽器編成)の鮮やかで滑らかな合成物」へと融合した)

    というものです。

     

  4. The Crystals - Da Doo Ron Ron (1963)

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    こちらも Phil Spector プロデュース作品。この曲だけ web版「500 Greatest Songs」にないんですが、オリジナルの2004年版で114位だった(2010年の改訂版で外れた)ので入れさせてもらいました。Phil Spector は、ソングライター&ギタリストでもありましたが、ソングライターとしてはThe Teddy Bears - To Know Him Is To Love Him (1958) - YouTube(The Teddy Bears は Phil Spectorがギタリストとして所属)、ギタリストとしては The Drifters - On Broadway (1962) - YouTube のソロ(ただし、Phil Spectorはこの曲の製作には加わっていない)が有名です。

     

  5. The Tempations - My Girl (1964)

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    60年代を風靡した「モータウン・サウンド」の代表的なバラード。これも数多のカバーがあり、映画やドラマの挿入歌などにもよく使われているので、知らない人はいないと思います。作曲は Smokey Robinsonで、The Temptationsの曲は彼の手によるものが多いです。

     

  6. Four Tops - I Can't Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch) (1965)

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    モータウンサウンド」は、Holland-Dozier-Hollandによる楽曲群が有名で、一般的にはこちらのイメージではないでしょうか。代表曲としては「恋はあせらず」(The Supremes - You Can't Hurry Love (YouTube)、※邦題は名訳ですね)が一番わかりやすいと思うんですが、The Supremes は「1960年代歌謡曲/ポップ」で1曲紹介しているので、ここでは Four Tops に登場してもらいました。確か「アリー my LoveNHK版のエンディング(吹き替えの声優や翻訳者の紹介)で流れていた曲の一つだったと思うんですが、違ったかな?

     

  7. James Brown - I Got You (I Feel Good) (1965)

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    順位を見てもらえばわかると思いますが、「偉大なアーティスト」「偉大な歌手」ともトップ10入りの超大物。日本語版wikipedia では通称「ファンクの帝王」、英語版wikipedia だと「Godfather of Soul」ですが、「ファンク」を作った人なので「ファンクの始祖」というのが正解でしょう(英語版では「A progenitor of funk music」という記述があります)。超大物なので、私もベスト盤で有名曲を一通り聞いてはいたものの、若い頃のパフォーマンスを見るのは実はこれが初めてでした。今更ながらにビックリですよ。

     

  8. Sly & The Family Stone - Dance to the Music (1967)

    youtu.be

    ビデオを見てもらえばわかりますが、このバンドは黒人と白人、そして、男女の混成バンドです。当時の時代状況とこのビデオでのパフォーマンスから考えても、これは意図的なもので、バンドの思想の現れでもあったと思います。バンドの思想性ということだと、こちらの曲および歌詞の方がわかりやすいかもしれません。タイトルの「Everyday People」は「ありふれた人」みたいな意味です。

    Sly & The Family Stone - Everyday People (1968)

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    この曲に限らず、他の曲についても、気に入ったものの歌詞や当時の時代背景、アーティストの歴史などを調べてみると面白いかもしれません(アーティストと楽曲名には、できるだけ日本語版wikipediaのページをリンクしておきました)。意外といろいろなことが隠れているものです。

     

  9. Aretha Franklin - Respect (1967)

    youtu.be (Official)

    「偉大な歌手」部門堂々の第1位。アメリカの音楽業界の人でこれに異論を挟む人はまずいないでしょう。ただ、数々の名曲・名演のうち、この曲の順位が高いのは、当時の時代状況が関係しているかもしれません。wikipediaの曲解説によると、

    公民権運動フェミニスト運動におけるアンセムとして取り入れられた

    タイトルの「リスペクト=尊敬、敬意」がキーなんですね。純粋な彼女のパフォーマンスの凄さなら、こちらのビデオを見た方がいいかもしれません。私もいろいろビックリしました。(英語版wikipediaにはこのパフォーマンスの記述がありますね)

    Aretha Franklin - (You Make Me Feel Lika) A Natural Woman (1967) ※ Live at the 2015 Kennedy Center Honors

    youtu.be 

  10. Ike & Tina Turner - River Deep - Mountain High (1966)

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    「偉大な歌手部門」女性2位。Phil Spectorプロデュースで、楽曲の評価も高く、パフォーマンスの熱も文句なし。しかし、チャートアクションは悪く、実は個人的にもほぼ引っかかるところがない曲なのでした。「なんでかな?」という個人的な疑問のメモも兼ねて紹介します。この曲はカバーも多い(比較的最近のところでセリーヌ・ディオン版とかあります)ので、名曲なのは間違い無いところです。

     

  11. The Drifters - Under the Boardwalk (1964)

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    60年代は黒人音楽も「モータウン」「ファンク」など新しい流れを感じさせるものが多くなっていきますが、50年代から続く音楽スタイルの一つに「ドゥワップ」があります。こちらは50年代に結成され、リードボーカリストを変えつつ(50年代のリードボーカリストBen E. King でした)も、現在もそのレパートリーを歌い続けるグループの60年代の代表曲です。

     

  12. B. B. King - The Thrill Is Gone (1969)

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    スタンド・バイ・ミー」の Ben E. King と名前が似ているので混同されることが多かったり(私も10年以上同じ人だと思っていました)しますが、こちらはブルースギターの名手(「ローリングストーン誌が選ぶ偉大なギタリスト100人」第6位)の60年代のヒット曲です。ちなみに、日本語版wikipedia のアーティスト紹介を見ると3分の1くらいが彼のギターの話なんですが、英語版に至っては愛器 Lucille (guitar) の専用ページまであります。

     

  13. Archie Belle & The Drells - Tighten Up (1968)

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    ここまで、主に「懐かしサウンド」として聴いていただけたと思いますが、こちらは、かなりモダンというか 90年代のクラブでかかっていてもおかしくない感じの曲です(紹介したビデオは一部途切れ気味なところがあります)。現代の音楽への影響という点では、このリストの中で一番重要な曲かもしれません。ちなみに、日本では YMO がカバーしている(Yellow Magic Orchestra - Tighten Up [+ Interview] Soul Train 1980 - YouTube)ので、ご存知の方はご存知でしょう。

     

  14. Jackie Wilson - (Your Love Keeps Lifting Me) Higher and Higher (1967)

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    日本での知名度はそれほどでもないかもしれませんが、「歌って踊れる」の元祖的な人で、その後のミュージシャンへの影響力は絶大なものがあります。彼は自身のパフォーマンススタイルがエルビス・プレスリーに強く影響を受けたものだと公言しており、「黒いエルビス」とも呼ばれていたのですが、エルビス・プレスリーがこの件についてコメントを求めらた時、「じゃあ、僕は白いジャッキー・ウィルソンだね」と男前なコメントを残したことが知られています。

     

  15. Ray Charles - I Can't Stop Lovin' You (1962)

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    「偉大な歌手部門」男性第1位。この曲は実はカバーなのですが、この人が歌うとほぼどんな曲でも「レイ・チャールズ」の曲となり、誰がその曲をやっても彼のパフォーマンス以上のものにはならない、という不思議な魔力を持った人、というのが私の印象です。

     

  16. Percy Sledge - When a Man Loves a Woman (1966)

    youtu.be (Official)

    こちらも映画、ドラマ、CMなどでよく使われるお馴染みの曲で、イギリスで1986年にCMで使われた時は、発売当初の順位(全英4位)を上回った(全英2位)とのこと。カバーも Michael Bolton 版が 1991年に全米1位となり、さらにグラミー賞も獲得しています。

     

  17. Otis Redding - (Sittin' On) The Dock of the Bay (1968)

    youtu.be (Label Official)

    こちらも問答無用の名曲なので知名度は高いと思いますが、彼が歩んだ道(モントレー・ポップ・フェスティバルへの参加と反響)や、この曲が彼の死後発表され No.1ヒットとなったことはあまり知られていないかもしれません。

     

  18. The Impressions - People Get Ready (1965)

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    The Impressions の曲というより、曲を書いてリードボーカルをとったカーティス・メイフィールドの曲と言った方がいいかもしれません。歌詞をみると「死」もしくは「運命」がテーマの曲のように読めるのですが、こちらも「People Get Ready = みんな準備をしている」というタイトルが公民権運動と結びつき、広く知られるようになります。作曲者本人は

    I must have been in a very deep mood of that type of religious inspiration when I wrote that song.

    と宗教的な意味合いが強い旨のコメントを残しています。この曲をそこまで強く社会運動と結びつけて欲しくないようなニュアンスを感じますが、人々の日々の信仰が社会に対するその人の行動と結びつき、信仰を歌った曲がその支えとなっていたのだとしたら、それは曲を作った人の本望と言えるのではないでしょうか。 

     

  19. Sam Cooke - Change Is Gonna Come (1964)

    youtu.be (Official)

     「People Get Ready=みんな準備をしている」「何の?」の答えの一つがこの曲になるのでしょう。サム・クックゴスペルシンガーでもありましたが、wikipediaの曲解説を見れば分かる通り、この曲は自身の体験から生み出された、社会的メッセージの強いものとなっています。多くの人が名曲として取り上げ、評価も非常に高い曲ですが、私は次の曲の方が好きだったりします。

    Sam Cooke - Wonderful World (1960)

    youtu.be (Official)

    こちらの歌詞は「世の中にはわからない/知らないことも多いけど、僕は君のことが好きだっていうことはわかっているし、君が僕を好きかどうかも知っている。世界は素晴らしいよね。」という感じですね。「Change Is Gonna Come」も「Wonderful World」も非常に簡単な単語で綴られているので、歌詞もぜひ読んでみていただきたいと思います。

     

  20. Louis Armstrong - What a Wonderful World (1967)

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    さて、ここまで何人もの大物アーティストを紹介してきましたが、こちらはその中でも一番の大物と言えるかもしれません。ルイ・アームストロングは第2次世界大戦前から活動していたジャズミュージシャンで、ビリー・ホリディが少女時代に聴いて強く影響を受けたという逸話も持つ、ある意味伝説的人物です。「ローリングストーン誌が選ぶ〜」には出てきませんが、それはこれらがエルビス・プレスリーのデビュー50周年を記念した企画で、これ以降の音楽を主な対象としているためでしょうね(100 Greatest Artists – Rolling Stone は「In 2004 — 50 years after Elvis Presley walked into Sun Studios and cut “That’s All Right”」という文章で始まります)。ちなみに、歌手というよりトランペッターです。

    「What a Wonderful World」の歌詞も非常に簡単な単語で構成されており、「今、目の前にあり、見え、聞こえるものの素晴らしさ」を歌ったものです。単純なことを改めて歌うことで、逆になぜ改めてそれを認める必要があるのかを考えさせられることになるわけですが、wikipediaの曲解説を見れば分かるように明確に「反戦」をテーマに書かれた曲なのです。この曲もまた映画(「Good Morning, Vietnam」)で使用され、リバイバルヒットを記録します。

 

60年代R&B/Soulの名曲の特徴は、カバーや映画・ドラマの挿入歌などで、何度も「Revival」する=「よみがえる」点にあると言えるかもしれません。

1960年代ロックの記事では、60年代ロックを「ポップさ=快/不快」と「新しさ」の軸で見ていましたが、R&B/Soulは「ポップさ」と「情(何らかの熱さ)」という軸で見ることができるかもしれません。(R&B/Soulの「情」=hotとすると、Rockの「新しさ」=coolなのかもしれない、というのは余談ですが)

その「情」の部分を生み出し、共感させるものがこの時代の背景には確実に存在していたと思いますが、時代状況が変わっても「よみがえる」名曲たちは、その背景を切り離しても人に伝わるhotなものを「音楽」として持っていたのだと思います。

 

長々と書いてきましたが、最後までお付き合いいただけた方はお疲れ様でした (^^。

最後に Spotify のプレイリストを置いておきます。

ワールドツアー【激動】第二弾発表

 

日程:

9月26日 / New York / Gramercy Theater (Gramercy Theatre - Wikipedia) / キャパ:499
9月28日 / Dallas / Cambridge Room, House of Blues Dallas (House of Blues - Wikipedia) / キャパ:400 (250〜300?)
9月30日 / Los Angeles / ECHOPLEXEchoplex (venue) - Wikipedia) / キャパ:780
10月1日 / Los Angeles / ECHOPLEX / キャパ:780

キャパ情報はwikipediaのもの。New YorkとDallasは Live Nation が所有するミュージックホールです。チケット情報もこの2つは Live Nation のページから検索できます

 

Dallas は、Live Nation情報だと、reception=250〜300(House of Blues Dallas | Live Nation Special Events 参照。CAMBRIDGE ROOM の説明だと「The space accommodates receptions of 300 guests and seated events for 120.」だが、VENUE CAPACITIES の表だと、reception=250、banquet=100、theater=150となっている)。

receptionは披露宴みたいな立食パーティのイメージなので、もうちょっと入るんじゃないですかね。フロアの広さは 3,060 square-foot=284平方メートル強です。

 

会場の公演情報:

www.mercuryeastpresents.com

www.houseofblues.com

www.spacelandpresents.com

www.spacelandpresents.com

 

アメリカは今年これを成功させて、来年は1000〜2000人規模の会場で6〜8箇所、という感じかな。Live Nationの出方次第ではありますが。

あと、メキシコは追加されると思います。

チケットの売れ方次第では、東海岸の追加あるかな? 追加する場合は前日ですね。

 

試みとして面白いのは、official ファンクラブの会員に VIPチケット優先販売しているところですね。

VIP ticket presale for the paid members of BAND-MAID’s official fan club “O-MEI-SYU-SAMA NO-KAI”

 

 現地からは何人ぐらい応募があるんでしょうかね? 

消えない魔法

冥途乃日に外れたので、その日はblogのアイキャッチ画像を追加したりしてたんですが、いやー、blog開設から1年経っちゃいましたね。BAND-MAIDは今や完全に「趣味」と化しているので、この1年でBAND-MAIDにかけた時間とお金はかなりのものになります(お金はそんなでもないか (笑 )。

 

冥途乃日については、twitter や blog やレポートなど読んでいて、(セトリのCROSS と One and Only は逆だそうですよ

「新曲聴きたかったな」とか「without holding backをもう一度ちゃんと聴きたかったな(ちゃんと音源化されるかどうかわからないので)」とか「One and Only と Puzzleのバンドバージョンはまだライブで聴いてないので、ここで聴いておきたかったな」とか「くるっぽーのアコギ(以下略)とか思いましたが、一番ビックリしたのは「I Can't Live Without You」を最初の休憩前にやったことですね。

この曲については、以前「この曲は彩姫の高音キーぎりぎりなので、休憩を挟まないと厳しい」と軽くDEATHった書いたことがあるんですが、

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Zepp Tokyo で彩姫が登場する時に喉を気にしているように見えたんですよね(0:05、0:07-0:08)。スローで見ると、喉よりもう少し下のような気もするので、違ったかもしれませんが。

ともかく、またも一歩前進を感じさせてくれるのは素晴らしい。後は「Bubble」の英語長ゼリフ(アコースティックライブではちゃんと言えていましたが、ここは苦手意識があって、それがパフォーマンスに少し影響しているんじゃないかと思う)となんばHatchでのライブで軽くこなしていたので撤回します。ごめんなさい)、aloneの低い部分(喉の手術前の音域に合わせた曲なのか、今はちょっときつい感じ)かな。

 

さて、追加したアイキャッチ画像のうち、今回新しく作った画像(と言っても記事で紹介した動画のスクリーンショットですが)を置いておきましょう。メンバー個人のものは「BAND-MAIDができるまで(妄想編)」で使ったものです。

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このブログは、「BAND-MAID ブログ」か「BAND-MAID メンバー名」を検索して、「BAND-MAIDができるまで(妄想編)」のどこかのページに来る人が多いみたいです。BAND-MAID結成の実際は、

で、かなり明らかになっていますが、私が書いているのは「妄想」なので、特に訂正はありません(笑)。ただ、「AkaneがMisaを誘った時はメイドコスチュームのことを知らなかった(知ってたら、断られるに決まっているので誘わなかったはず)」という予測が外れだったので、それについて書きましょう。

Misaはこの本でBAND-MAIDに加入した理由を「ベースをやめたくなかったから」と語っています。深読みすると、この頃(Misaが所属していたバンドの解散が決まった時)「ベースをやめる可能性もあった」ということですね。Akaneはそのことに気づいていたんだと思います。AkaneがBAND-MAIDに加入した理由の一つには「Misaにベースを演る場所を提供したかった」というのもあったんじゃないかな(またも「妄想」癖が (笑 )。

 

もう一つ「小鳩ミクのBAND-MAID愛」に使った画像はこちらです。

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「YOLO」のMVで「消えない魔法を」と歌っているところですね(1:03あたり)。

youtu.be

もともと、この記事は「消えない魔法」というタイトルにして、

これからも続いて欲しい」不確かな状況を、「これから始まる」ポジティブなものに変えるために必要だったのは、「消えない魔法」だったのかもしれない。 

というような文で終わらせるつもりだったんですが、当時はブログのアクセスもほぼ無かったので、人目につきやすいタイトルに変えて、文章も少し変えました。

今は「魔法をかけらたのは俺か?」と思う私がいますが(笑)。

 

ついでに、YOLOのライブ版も。

youtu.be

この曲は Kanami がシンガーソングライター時代に作曲したものを基にしているそうです。(【全曲解説】BAND-MAID『Just Bring It』|邦楽・K-POP