JAGATARA
しばらく '80〜90年代に聴いていたアーティストのビデオを紹介したいと思います。
JAGATARA
アフロビート(Afrobeat)に強く影響を受け、80年代に活動したファンクバンド。アフロビートと言っても知らない人の方が多いと思いますが、まあ聴いてみてください。
JAGATARA - 裸の王様 (1987)
JAGATARA - でも・デモ・DEMO (1982)
80年代後半から90年代はロックのメインストリームが段々と閉塞状況に陥り、ジャンルミックスな音楽が注目され始めた(代表格はレッド・ホット・チリ・ペッパーズでしょう)時期でした。そして、ロックにミックスされるジャンルに、ファンクやワールドミュージックなんかがあったのですが、当時のワールドミュージックのビッグネームの一人、アフリカのフェラ・クティというミュージシャンがやっていたのが「アフロビート」と呼ばれる音楽です。
代表曲:Fela Kuti - Zombie - YouTube
JAGATARAはこれに強く影響を受けたグループでした。
JAGATARA - SEX DRUG ROCK'N ROLL (1988)
アフロ色が薄まってファンク色が濃くなった印象ですが、溢れ出る楽しさが共通していると思います。
JAGATARA - つながった世界 (1989)
この辺りからは、楽しさだけにとどまらない、何か新しい表現が出てきそうな感じがあったのですが、残念ながらこのグループも中心人物の逝去により活動停止。メンバーも散り散りとなってしまうのですが、忘れ去られるには惜しいバンドだと思います。
JAGATARA は Apple Music にありますが、残念ながら Spotify、Amazon Prime Musicにはありません。
ビデオは、「ナンのこっちゃいHISTORY OF JAGATARA I〜III」という DVDが出ていて、中古で手に入りますが、価格は高めですね。最初の2つのライブは I、「SEX DRUG ROCK'N ROLL」は II、「つながった世界」は III に収録されています。
ナンのこっちゃいHISTORY OF JAGATARA I [DVD]
- アーティスト: JAGATARA
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2003/11/26
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
ナンのこっちゃいHISTORY OF JAGATARA II [DVD]
- アーティスト: JAGATARA
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2003/11/26
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ナンのこっちゃいHISTORY OF JAGATARA III [DVD]
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2003/11/26
- メディア: DVD
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
ZABADAK
先月、ELLEGARDEN のYouTubeチャンネルを見つけた時に、「そういえば昔好きだったあのアーティストは?」と思っていろいろ検索してみたところ、意外と動画がありますね。CDは持っていても、ビデオは持っていないものが多かったので、いろいろ注文してしまいました。ここでも少し紹介してみようと思います。
ZABADAK
ジャンルだとプログレになるようですが、メジャーなアーティストで一番近いのは Enya だと思います。
ZABADAK - 遠い音楽 (1990)
私が一番好きな ZABADAKの曲です。
ZABADAK - Poland (1987), ガラスの森 (1987)
Polandは一番好きなインスト曲。リコーダー(商業音楽では滅多に使われない)が素晴らしい。この2つのライブ動画は、次のコンサートのものです。
“NOREN WAKE" AT 日比谷野外音楽堂1993.9.25 [DVD]
- 出版社/メーカー: biosphere records
- 発売日: 2017/06/20
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
ZABADAK - harvest rain (1990)
典型的な ZABADAKの曲。すごく好きなグループだったんですが、PVを出していたのを今回初めて知りました。
作曲家・ギタリストの吉良知彦さんを中心として30年以上活動しているグループですが、私は結成の1985年から1993年までの、吉良知彦が作り、上野洋子が歌うZABADAKの楽曲が好きだったので、それ以降の動向についてはほとんど知りませんでした。なので、今回見つけた YouTubeビデオのコメント欄を見るまで吉良さんが亡くなっていたことにも気がつきませんでした。3年も経っていたんですね。
ZABADAKの音源は、 Spotify、Apple Music、Amazon Prime Music にほぼ全作品あるようです。私が好きだった時期の曲からプレイリストを作ってみました。
BAND-MAIKO『BAND-MAIKO』感想
去年のエイプリルフール企画だった、BAND-MAIKO(BAND-MAIDの変名バンド)の7曲入りミニアルバム。
和楽器を取り入れ、「和」を前面に出したアレンジが売りのプロジェクトで、7曲中6曲がセルフカバー、1曲が新曲(MV も作られている)という構成。
オリジナルグッズも揃えて、本格的に「商品」として始動ですね。
全体の感想は、
- イントロが凝っている
- 「合いの手」が面白い
- カバーで個人的に一番良かったのは「Akasimahen」(原曲「Awkward」)
- 歌詞はあまり気にならなかったが、日本人だと歌詞の「ふざけ具合」に反応する人が多いようだ
- グッズは渋くて好み
「和」のリアレンジの方法としては、
という感じになると思うのだが、1のパターンの「虎 and 虎」「YOLOSIOSU」はちょっと音の数が多過ぎてうるさく感じた(聴き込むとそれほど気にならなくなったのだが)。「secret MAIKO lips」はそういうこともなかったんで、何が違うんだろう。「YOLOSIOSU」はテンポを落として、和楽器中心でしっとり仕上げても良かったかもしれない(A Taste of Honey の Sukiyaki のイメージで)。
「Akasimahen」は、和楽器にストリングスを新たに加えたり、途中にため息を入れるなど凝ったことをしている。ひょっとするとこの曲のリアレンジ自体は前から検討していたのかもしれない。「すくりーみんぐ」はイントロの鼓の「ポン」をもうちょっと使っても面白かったんじゃないかと思いました。
オリジナルの「祇園町」も素晴らしく、コーラス(「ヨイサ ヨイヤサ」)と合いの手が面白い。メロディの着想もひょっとするとこの辺が先だったのかもしれない。
制作の裏側は以下のインタビューに情報があります。
こんなのもありますね。
今後の展開としては、
- 4月の恒例行事になるのかな?
- その場合、毎回アルバムは大変だろうから、新曲1+リアレンジ1〜2曲のシングルと新グッズ追加ぐらいで良いのでは。アルバムは3〜4年に一度で
- 舞妓ビジュアルを生かしたグッズはあっても良い気がするが、ここで作らなかったのは本人たちの意向なのかも
これから、バンド形態のミュージシャンが音楽で食っていくのはかなり厳しくなると思うので(ただでさえ厳しいのに5人分だからね)、いろいろ収益化を探るのは良いと思います。BAND-MAIKOは外国での受けもいいしね。
公式サイトはインタビュー記事の英訳とか頑張ってますが、「お盟主様の会」も外国の人が利用しやすいようにした方がいいのでは(ファンクラブの案内のページは日本語だけのようだし)。reddit にチケットの取り方の質問とかあったので、この辺も取り扱えると、より良いかも。
BAND-MAIKO ミニアルバム発売
というわけで Amazon を見たら、なぜか3種類出ていた。
これは CD のみ。
【メーカー特典あり】BAND-MAIKO (通常盤) (特典:BAND-MAIKO特製Maiking DVD付)
- アーティスト: BAND-MAIKO
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2019/04/03
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
これは CD+ Makingのみ? ※公式のニュースをよく見ると、Another Versionなので、DVDの Making とは違うらしい
【応援店特典】
対象店舗・オンラインで購入のお客様に
「祇園町(Making of Music Video -Another Version-)」が先着で付与されます!
特典はなくなり次第の終了となりますので予めご了承ください!
これは CD+DVD(祇園町MV+Making)+GOODS。
ってことかな?
曲だけ聞くなら、iTunesの方が割安ですね(予約価格1100円、通常価格1350円)。
BAND-MAIKO グッズも正式発売です。
プロモビデオの費用も回収できそうだね。
あと、公式のニュースによると
※リリースに伴い、もう少しの間BAND-MAIKOでおりますが
らしいので、公式ホームページとTwitterの写真はしばらくそのままみたいですね。
BAND-MAIKO / 祇園町 "Gion-cho"
去年に続くエイプリルフール企画。
これは良い企画だね。毎年恒例化するんだろうか。
- キャプション(英語字幕)がちゃんとある。できれば他の MV にも欲しいところ
- 日本語歌詞は右上の方に出てるのね
- 「おけいはん」はこれの前フリだったんですかね
なんとなんと大好きな #京都 で
— BAND-MAID 小鳩ミク (@miku_bandmaid) 2019年3月3日
インタビューして頂き
嬉しかったっぽ。
よく1人で小鳩はすぐ
京都へ旅行行っちゃうのですっぽ。
京都の良さが沢山伝われば、、
と思うっぽ!!
ぜひとも宜しくお願いしますっぽー!#Leaf #おけいはんLeaf #bandmaid@okeihan_net https://t.co/B1HzDgMn24 - 去年のビデオ見た時も思ったけど、エイプリルフールネタにしては予算かけすぎ(笑。楽しいからいいんだが、回収できるのかと心配になる
- と思ったら、ミニアルバム出るのか。(Screamingもやるの? (^^;)
- プレビューで聞けるんですね。Gion-cho 以外はセルフカバーでした
→one and only
→YOLO
→anemone
→Awkward
→Screaming
ちなみに去年はこちら。secret My lips のセルフカバーです。
アーティストとリスナーの「中」
この記事は以下の続きとなります。
この動画の感想を書こうと思ってたんですが、だいぶ時間が経ってしまいました。
特に業界関係者でもないので、ほぼ眉唾と戯言の羅列となってしまいましたが、まあいいか。
最初、「アーティストとリスナー」という言葉が出てきたところで、「ああ、中抜きの話ね」と思ったんですが、そういうことでもなく、むしろ「中」の再定義が求められているという話でした。ちなみに、現在の音楽業界の「中」の実態は、CDがどのようにお金が分配されるかを見れば大体わかると思います。
CDという商品の取り分の多いのは、制作会社と小売店で、これがアーティストとリスナーの「中」ということになるでしょう。
*音楽を聴く形態が「CD」からSpotifyなどの「サブスクリプション」に変わることで一番困るのは間違いなく「小売」の方(売る商品がなくなるわけですから)で、同じ「中」という位置付けでも、「制作」と「小売」は分けて考える必要があります。で、以下は「小売」の話です。
さて、私が先の動画で面白いと思ったのは、「配信だとCDより盛り上がらない(4:43あたりから)」という部分です。
ネット通販などで「中抜き」が進行している中、リアル店舗の役割とは何だろう?ということも話題になっています(興味のある方は「リアル店舗」+「意味 or 役割 or 存在意義」などで検索してみてください)が、私はこの「盛り上がらない」という意見を見て、「リアル店舗は『消費行動のトリガー(引き金)』という役割もあるのではないか」と思いました。以下がこれに近い意見だと思います。
ネットで買い物するのはどういう状況だろうと考えてみると、
- 「気になったものがある」→「商品検索をする」→「評価を見る」→「買うかどうか決める」→「他のお勧めを見る」→最初に戻る
みたいな感じじゃないでしょうか。最近はSNSのプロモーションなどで「気になったもの」をネット経由で知ることが多くなっていると思いますが、消費のトリガーは「気になったものを見つける」というところにあると思います。
で、リアル店舗の場合は、特に目的もなく歩いているだけで気になったものが目に留まる、という特色がある(そういう風にデザインできる)わけです。
- 「新しいものを見つけたい」→「リアル店舗に行く」→「うろつく」→「気になるものがある」→「評価などをネットで調べる or 店員さんに直接聞く」→「買うかどうか決める」→「うろつく」に戻る
という感じでしょうか。
ファッションだと、季節ものを予算を決めて「今年はどんな感じのものが出ているかな?」というワクワク感を持って、リアル店舗にショッピング体験をしに行く人も多いと思います。そんなことが音楽でもありえて、例えば「ジャケ買い」という体験はリアル店舗の方が起きやすいと言えば伝わりますかね。小売の「中」としての役割はまだまだ大きいのではないかと思った次第です。
それで問題は、音楽の場合、たぶんCDという商品は近いうちに無くなるだろうという点です。なぜかというと、CDの再生装置が無くなると思うからです。最初の動画でもカーステレオにもはやCDプレーヤーがないという話も出ていますが、今はパソコンでも再生できません(以前はアプリ・OSのインストールにディスク再生装置は必須のものでした)。そしてCDというソフトは売れなくなっており、CDが無くても音楽を聴くのに困らない。ソフトが売れなくなればハードも撤退していくのが自然な流れです。
この予想が当たった場合、CDショップはCDに変わる商品を扱わないと生き残れないんですよね。。。それではCDに変わる商品が何かあるのかというと。。。いくつか候補があります。
まずCDの延長である再生メディアとしては、アナログレコードが注目されています。
ただし、この記事にもあるように、アナログレコードはコレクターの「所有欲」の満足が主であり(実際にレコードを再生することは稀らしい)、マニアックな商品の域を出ることはないでしょう。これだけで商売が成り立つとは思えません(小規模店舗は逆にマニア向けでいけるかもしれませんが)。
それでは何を主体に売ればいいかというと、今実際に音楽でお金が流れているのは「ライブ」と「物販」だと思います。なので、CDショップもこちらにシフトすればいい、というかこれ以外に無いのではないでしょうか。
具体的には、
- 様々なアーティストの物販を仕入れ、実際に見て買える場所にする(CDやアナログレコードなども物販の一種という扱いです)
- 物販のないアーティストのために、物販の制作も請け負う
- ライブやフェスを企画し、参加ミュージシャン全体の物販販売ブースを設け、販売を全て請け負う
- 大規模店舗の場合は簡易なライブをこまめに行う
実際には、ライブやフェスがメインイベントで、メインイベントのためのプロモーションの場であったり、アンテナショップ的な場所という位置付けになるでしょう。
具体策は実際に現場の人が考えた方がいいアイデアが出ると思いますが、「CDという商品はなくなる」「CDの完全な代替物はない」「リアル店舗では実際に扱う商品が必要」「リアル店舗の特色を生かし、新しい音楽との出会いの場というコンセプトを重視してみる」といった観点で商品を見直す、または、新しく作るということをしないといけない時期に来ていると思います。
CDショップの未来とは別に、「フェスなどでの人気アーティストの物販の行列をなんとかしたい」というのと、「インバウンドを重視するなら海外でも人気の国内アーティストの物販が1箇所で全て手に入る場所があった方がいい」というのは以前から思っていたことです。上のアイデアだと、この問題も解決するので、わたし的には「あり」な話として書いてみました。
ELLEGARDEN
いつのまにかYouTubeに公式チャンネルができてました。2週間前か。
'00年代の日本のロックでは一番好きなバンドです。
一番よく聞いたのはこれかな。
ELLEGARDEN - Missing (2006)
他の曲も検索してみたら、レーベルの公式チャンネルの方にライブビデオがありますね。こちらは1年前か。
ELLEGARDEN - Supernova (2004)
ELLEGARDEN - 風の日(2002)
たぶん、活動休止直前の新木場 STUDIO COAST のライブなので、Akaneが観に行ったやつかな?
本日はメイドの日。
— BAND-MAID AKANE (@achi_bandmaid) 2018年5月10日
ライブ前に、ELLEGARDEN復活というとんでもない大ニュース。
活動休止前のラストライブを最前列で観たあの日からバンドに憧れ、ステージに立ちたくてバンドを始め、今、私はステージに立って演奏しています。
復活おめでとうございます。心の底から嬉しいです。
- MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL 2019 (2019.5.11)
- フジロックフェスティバル '19 (2019.7.26)
- RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO (2019.8.16-17)
と大型フェスが次々決まっていて、去年の復活コンサート(倍率300倍とか (^^; )に行けなかった人も今年は見られそうですね。
ELLEGARDEN - Supernova : THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018
「激動」ツアーの方は、私は人見記念講堂はなんとか行けそうです。