BAND-MAIKO『BAND-MAIKO』感想
去年のエイプリルフール企画だった、BAND-MAIKO(BAND-MAIDの変名バンド)の7曲入りミニアルバム。
和楽器を取り入れ、「和」を前面に出したアレンジが売りのプロジェクトで、7曲中6曲がセルフカバー、1曲が新曲(MV も作られている)という構成。
オリジナルグッズも揃えて、本格的に「商品」として始動ですね。
全体の感想は、
- イントロが凝っている
- 「合いの手」が面白い
- カバーで個人的に一番良かったのは「Akasimahen」(原曲「Awkward」)
- 歌詞はあまり気にならなかったが、日本人だと歌詞の「ふざけ具合」に反応する人が多いようだ
- グッズは渋くて好み
「和」のリアレンジの方法としては、
という感じになると思うのだが、1のパターンの「虎 and 虎」「YOLOSIOSU」はちょっと音の数が多過ぎてうるさく感じた(聴き込むとそれほど気にならなくなったのだが)。「secret MAIKO lips」はそういうこともなかったんで、何が違うんだろう。「YOLOSIOSU」はテンポを落として、和楽器中心でしっとり仕上げても良かったかもしれない(A Taste of Honey の Sukiyaki のイメージで)。
「Akasimahen」は、和楽器にストリングスを新たに加えたり、途中にため息を入れるなど凝ったことをしている。ひょっとするとこの曲のリアレンジ自体は前から検討していたのかもしれない。「すくりーみんぐ」はイントロの鼓の「ポン」をもうちょっと使っても面白かったんじゃないかと思いました。
オリジナルの「祇園町」も素晴らしく、コーラス(「ヨイサ ヨイヤサ」)と合いの手が面白い。メロディの着想もひょっとするとこの辺が先だったのかもしれない。
制作の裏側は以下のインタビューに情報があります。
こんなのもありますね。
今後の展開としては、
- 4月の恒例行事になるのかな?
- その場合、毎回アルバムは大変だろうから、新曲1+リアレンジ1〜2曲のシングルと新グッズ追加ぐらいで良いのでは。アルバムは3〜4年に一度で
- 舞妓ビジュアルを生かしたグッズはあっても良い気がするが、ここで作らなかったのは本人たちの意向なのかも
これから、バンド形態のミュージシャンが音楽で食っていくのはかなり厳しくなると思うので(ただでさえ厳しいのに5人分だからね)、いろいろ収益化を探るのは良いと思います。BAND-MAIKOは外国での受けもいいしね。
公式サイトはインタビュー記事の英訳とか頑張ってますが、「お盟主様の会」も外国の人が利用しやすいようにした方がいいのでは(ファンクラブの案内のページは日本語だけのようだし)。reddit にチケットの取り方の質問とかあったので、この辺も取り扱えると、より良いかも。