1950年代ポピュラー音楽

「和洋折衷」の記事で書き忘れましたが、「和洋折衷」音楽だとやはりこちらを紹介しておかないといけなかったですね。

謡曲+マンボ。マンボは1950年代に世界的に流行した音楽ですが、代表曲は誰でも一度は聞いたことがあるであろう、この曲です。

1950年代は、マンボだけでなく、チャチャチャルンバカリプソボサノバなどの「中南米ルーツのダンスミュージック」のスタイルが確立し、世界で流行しました。この辺の有名曲もいくつか挙げておきましょう。これも一度は聞いたことがあると思いますよ。

「なぜ、この時期に流行したのがダンスミュージックだったのか」というと、1950年代前半はまだ家庭でのレコード再生装置はそれほど普及しておらず、一般の人が音楽を楽しむ場所としてミュージックホールやナイトクラブがあり、そこで演奏されるのが主にジャズやダンスミュージックだったかららしいです(さすがにリアルタイムでは知らないので推測です。興味のある方は ポピュラー音楽 - Wikipedia あたりを手掛かりに調べてみてください)。

  • 1950年代ナイトクラブの様子(映画のシーンっぽいですが)

    www.youtube.com

  • 1950年代ジャズクラブの様子(ロンドン)

    www.youtube.com 

ポピュラー音楽 - Wikipediaは、歴史を縦軸にして、どのような音楽がメインストリームに取り入れられてきたかを横軸として読むと面白いと思いますが、1920年代以降は「テクノロジーの発達」という軸も入ってきます。1950年代から60年代のポピュラー音楽に大きな影響を与えたテクノロジーとして、

が挙げられるでしょう。そして、これらの普及に合わせたように世界中で爆発的な人気を呼んだのがこちらでした。

ロックの誕生です。※余談ですが、エレキギターと言えば、Les Paul。

さて、ロックの誕生で変わったことの一つに、これ以降のメインストリームの音楽が4〜5人のロック/ポップバンド編成(ギター、ベース、ドラムが中心)で演奏できるものに変わっていったということがあります。それまでは普通のポップソングでも管弦楽を加えたアレンジが普通でした。

Billboard No.1ヒット曲のリストを見ても、1950-1958年の方は楽団(Percy Faithとか)の曲や映画のテーマ曲(「第三の男」のテーマなんか)などがありますが、60年代の特に後半からは、ロック、フォーク、R&B がほとんどになっていきます。

ロック誕生以降のNo.1ヒットからいくつか紹介しましょう。

この頃は、アレンジ的にはコーラスが結構重要な役割を果たしていたっぽいですね。

(続く)

 

※ 100 Greatest Artists – Rolling Stone と 500 Greatest Songs of All Time – Rolling Stone の情報を追加しておきます。